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住民の不安を残したまま土砂搬入

今週、5月19日(火)島本駅西側に土砂が搬入されました。現場の工事関係者に聞いたところ、「埋文調査の車両をいれたり、土砂搬入のための通路と駐車場を作るための埋め立て」とのことです。写真を何枚か載せます。

・奥に見えるのが三小

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・奥に見えるのが島本駅

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・奥に見えるのがトッパンフォームズ

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これまで、様々な機会に、島本駅西地区の開発に関する住民の不安の声が上げられてきましたが、それらの声に応えることなく、計画は進み、とうとう土砂が入れられました。

住民の不安は、景観の悪化だけではありません。田んぼが開発された後、元々あった貯水機能はどうなるの?人口が急増した時、学校の教室は足りるの?保育所は過密にならない?近年の大型台風の増加、今回の新型コロナウイルスの世界的感染拡大によって、不安はより大きくなっています。住民の安心・安全は守られるのでしょうか?やはり、このまま事業が進むべきではないと思います。

こういった思いから、土砂が搬入される直前となる、先週、私たちは町と準備組合(現在は本組合)・フジタ・阪急阪神不動産・阪急阪神ホールディングスに要望書を提出しました。また、要望書とは別に、町に公開質問状を提出しました。

・要望書

要望書は、一つは、事業計画説明会の開催に関してです。これまで、町主催による説明会は開催されてきたものの、事業主からの説明は一度もありません。2016年に業務代行予定者が募集された際の、株式会社フジタ・現阪急阪神不動産株式会社による事業提案書には「事業説明会の実施を行う」旨の記載もあります。組合・フジタ・阪急阪神は、説明会を開催し、住民の疑問や不安に答える義務があります。

二つ目は、「JR 島本駅西地区まちづくり委員会」の議論を事業計画に反映させるまで、事業(工事説明会、土砂の埋め立て工事、造成工事)に着手しないこと、です。この委員会は、昨年7月31日に都市計画決定がされた際の付帯意見に基づくものです。以下、引用。

町を代表する空間としての景観形成、緑化の推進を行い、将来にわたっての町の住民の誇りとなるようなまちづくりを推進すること。そのためには、具体化されたイメージに基づいて策定される空間構成や建築物の形態・意匠・色彩等に関する質の高いルールが必要である。ルールづくりや事業の実施にあたっては、あらかじめ地域住民や専門家なども参画する委員会や協議会などの体制を整え、その意見を反映されたい。

※詳しくは、過去記事「都計審の付帯意見が出されました。」参照

・公開質問状

今回は、特に住民の安心・安全に関する項目にまとめ質問状を提出しました。項目は ①調整池について(浸水や冠水に関すること)②開発による増加人口について③住民一人あたりの公園面積について④教育環境の悪化について⑤生物環境の保全について⑥大規模な土砂埋め立てに伴う事前の住民への説明会の開催について 以上の6項目です。

※要望書と公開質問状の詳細は後日またUPします。

 

 

市民が声を上げ続けることの大切さは、最近の国政を見ていても感じます。それと同時に、対話を続けることも大事だと思います。「JR 島本駅西地区まちづくり委員会」は、市民が声をあげた結果、手にした対話の場です。お役所仕事で形式的に済まされることのないようにしたいですね。

 

また進捗を更新していきます。